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かるみに

趣味とともに生きる

【書評】「ない仕事の作り方」を読んだら日常に潜むオモシロイ出来事にたくさん気づけた

 

You mean nothing to me.

何もないがあるんだよ」って言葉が好きです。強がりと言われるとそれまでですが、どんなにがっかりしてもポジティブに考えよう、そういう姿勢が良いんですよね。

 

それよりもっと魅力的な言葉は「何もないをあるにするんだよ」。変革への熱意を感じます。何もないまま終わらせず、自分の手で有意義なものに変えてやろうっていうような。

 

そんな考えが詰まっている本が『「ない仕事」の作り方』。著者は「ゆるキャラ」「マイブーム」といった造語の名付け親であり火付け役でもあるみうらじゅんさん。「流行を作ってやろう!」って貪欲でギラギラしているわけでなく「自分が好きなものが結果的に流行ればいいな」ってゆるい考え方がおもしろかったです。

ない仕事の作り方

「ない仕事」の作り方

「ない仕事」の作り方

 

 

概要

本書では、それまで世の中に「なかった仕事」を、企画、営業、接待も全部自分でやる「一人電通」という手法で作ってきた「みうらじゅんの仕事術」を、アイデアの閃き方から印象に残るネーミングのコツ、世の中に広める方法まで、過去の作品を例にあげながら丁寧に解説していきます。

「好きなことを仕事にしたい」、「会社という組織の中にいながらも、新しい何かを作り出したい」と願っている人たちに贈る、これまでに「ない」ビジネス書(?)です。(Amazon引用)

 

この本を手に取ったきっかけが、この概要が書かれた帯を見たからでした。いかにも生活に役立つテクニック集って感じだったから。でもここに書かれてることは正しいけどこの本のメインじゃなさそうなんだよね。勿論「一人電通」って考え方は好きで、「好きなことを仕事にしたい」、「会社という組織の中にいながらも、新しい何かを作り出したい」人に役立つ技術はふんだんに盛り込まれてましたが…。

 

感想

個人的な一番の見どころは、「目のつけどころ」でした。

 例えば、こんな話。

1・乗り過ごしに気づき急いで降りたバス停にはバスが日に2.3本しか来ないと判明。そのスッカスカのバス停の時刻表を見て「なんでこんなにバスが通らないんだ!ここは地獄か!」って怒る。
2・「このスカスカの時刻表って地獄表じゃない?」って造語をひらめく。
3・その後、本数の少ないバス停を見つけると「このバス停は日に2本しか通ってない地獄表だ!」って嬉しくなる。

 

体験した出来事の共通点を見つけて造語によってグループ化することで、今まで単一の出来事を連続した出来事に変える。そうなると嫌なことでも「次はまだかな?」ってワクワクする。

今まで楽しさは、「いかに非日常な経験をするか」に左右されると思い込んでいました。でもこうした気の持ちようで変わるんだって思うと気が楽ですね。僕の生活にもオモシロ展開は眠ってるんじゃないか?って。

 

この本を読んだ後、周囲を見渡してみました。すると見つかる見つかる。変な共通点。今まで忌み嫌ってたものも共通点を見つけてしまうとちょっと面白く感じる。僕の単純さにびっくりしてしまうけれど、それも僕らしいんじゃないかな。