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シンプルな行動規範が落ち着いた暮らしを作る。│ 書評「最強のシンプル思考」

断捨離を続け、身の回りのシンプル化を進めている今日この頃。身の回りのものが減るにつれて、新たな違和感に気づくことがありました。

それは、自分の思考プロセスは想像以上に複雑だと言うことです。

  • 一つの物事を複雑に考えすぎて何をすべきか分からなくなる
  • 考えている途中に別の考えが思い浮かんでそちらに気を取られてしまう

こんなことが繰り返されて、結局何も行動出来ないことが続いていました。そんな時に読んだ本をご紹介します。

最強のシンプル思考

 

最強のシンプル思考 最高の結果を出すためのたった一つのルール

最強のシンプル思考 最高の結果を出すためのたった一つのルール

 

 著者は広告代理店のクリエイティブ・ディレクターでスティーブ・ジョブズと12年間仕事をし続けた方。共に仕事をする中で彼の思考や考えに触れ続けており、現在はシンプル思考の重要性を説く活動をしています。

彼がスティーブ・ジョブズの考え方や海外の成功者にインタビューすることで、シンプルな思考による成功例、企業や社内制度のあり方をまとめたのがこの本です。

企業のあり方を示した本なので、会社で重要なポストに就いた方にしか関係の無い本だと思われるかもしれませんが、個人レベルに落とし込み、物事をシンプルに考える規範となる本だと個人的に思います。

そこで、私が気になった項目について少し紹介します。

 第一章「シンプル」な組織はシンプルなミッションから

社会で成功しており、熱狂的なファンのいる企業はミッションが明確です。

  • 無印良品はオーガニックで自然派
  • ユニクロは低コスト高品質

これらの企業はミッションを消費者に伝えずとも、消費者が承認を通して感覚的に理解できます。

シンプルなミッションが行動規範となり、具体的な商品や取り組みに反映されています。

一方で、大手携帯会社などの取り組みを見ても、企業のミッションを理解することは難しいでしょう。

行動に移しやすいシンプルなミッションが、商品に反映され、それを好きな消費者が集まる好循環が生まれています。

この考え方は企業だけでなく、個人の行動にも落とし込めると思っていいます。シンプルなミッションは個人の記号化に役立ちます。

例えば芸能人って名前を言われると、ある程度の特徴を羅列することが出来ると思うんです。「イケメン」「面白い」「芝居が抜群に上手い」「ジャニーズ」「いじられキャラ」「ツッコミ上手」という具合に。

逆に記号化できない芸能人(特に芸人)は記憶に残らずに忘れ去られてしまう…

記号化は自分の個性を生み出す上で重要なんですよね。初対面の人に「なんか良い人だった」と言われるのって少し寂しいですよね。

シンプルで行動に移しやすいミッションを意識することは、自分をしっかりと保てる人間に繋がるはずです。

2章「シンプル」は組織に浸透する

この章を要約すると下記のような内容になっています。

企業文化を無視すれば、会社に変革はない。働いている個人のモチベーションを無視して強制的に改善しようとも上手くいくはずがない。企業文化を維持したまま変革を起こすためには「シンプル」な基準が必要だ。

これも、同様に個人レベルに落とし込むことが出来ます。企業文化とは、すなわち個人の性格や思考の癖です。これを無視して自分の行動を変えようとしても上手くいくはずがありません。

自分が内向的な性格なのを無視して、色々な人と仲良くなるためにBBQイベントに参加して色々な人に声をかけよう!と思っても失敗するでしょう。

シンプルなミッションを達成するために大切なのは、自分の性格を受け入れて、それに沿った方法を見つけることでしょう。

「シンプル」を意識して行動を

この本で紹介されている具体的な方法は少なく、むしろスティーブ・ジョブズを始めとする重役の思考や行動・考え方に重きを置いています。

それは、仕組みをいくら知ったところで、考えて行動しなければ意味がないという意味なのかもしれませんね。

そして、「シンプル」な思考が、私たちを行動に移しやすくしてくれるのでしょう。